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Aくんへ。君が死に早一ヶ月。

2012年10月16日 00:56

絶望する若者あり
悪魔の質屋に魂を売る
悪魔魂をみて云う
駄目だ駄目だ
高過ぎる
その値段では買えません
店を去る背中に悪魔の声が掛かる
生きてればそのうちいいことがありますよ

絶望する若者あり
魂の値段は日々下落する
視線と言葉と
請求書により
質屋の戸を叩く
悪魔魂をみて云う
駄目だ駄目だ
高過ぎる
その値段では買えません
店を去る背中に悪魔の声が掛かる
ちょっと外に出て気晴らしでもしてきては

絶望する若者あり
魂は日々痩せ細る
傷口から
血と呻きを止められない
悪魔の言い値で売ってやろう
質屋の戸を叩く
悪魔魂をみて云う
駄目だ駄目だ
高過ぎる

安楽はお支払い出来ませんが
引き取り処分なら

店を去る背中に悪魔の声が掛かる
死にたいなんて言わないで下さいよ

絶望する若者の手が取り零す
骨と皮ばかりの魂
部屋には帰らない

仕事を終えて店を去る悪魔が
店の表で見つけた
衰弱し切った何かの残滓
胸いっぱいに芳香を吸い込んで
おいしい、おいしい

泣きながら貪る
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